こんにちは❁
atelier*kiri*の嘉織です。
今回は梵字についてお話させていただきます。
最近、梵字が気になっています。
右手中指の指輪を梵字にしようかと悩んだくらいです。
梵字とは何か・どのように活用したら良いかを少し詳しくご紹介します。
梵字とは
梵字は古代インドの梵語(サンスクリット語)を書き表す際に用いた文字です。
ブラーフマー(梵天)が創造した文字を起源にしていると云われています。
それぞれの字が神仏を象徴し、霊的な力を秘めているとされています。
お寺で見たことがある人も多いと思います。
干支の守護神仏を梵字で表していることで有名です。
自分の干支がどの梵字にあたるのか、後でご紹介します。
日本における梵字
インドで誕生した梵字には、時代や地域によって書法・書体が違います。
日本で知られている梵字は《悉曇文字(しったんもじ)》という仏教のお寺で伝統的に使われてきたものです。
日本には天平時代(729-749)に当時の唐(中国)を経て仏教の経典と一緒に伝わったと云われています。
きっかけは平安時代の初めに空海らがインドから唐に伝わった経典類を、大量に日本に持ち帰ってからと云われています。
持ち帰った密教の発展とともに、梵字も多くの人々に知られるようになりました。
仏教では、梵字の一文字一文字が仏様を象徴しています。
そんな梵字は、神聖な符号と考えられています。
梵字は不思議な力を持った《仏の分身》です。
仏様にはそれぞれ梵字があてはめられており、こうした字を《種字・種子(しゅじ・しゅし)》といいます。
日本では、梵字が聖なる文字として非常に大切にされてきました。
仏教の修行のなかに取り入れられたり、専門の学問や書道が発達する etc…独自の文化が生まれました。
また、みんなが日々使っている50音の成り立ちには、梵字の影響があるともいわれています。
梵字は現在のインドや中国では廃れてしまい、忘れられた文字となっています。
しかし日本では今でも梵字が御守りに使用されています。
お寺で見かけるのも納得ですね。
梵字に伝わる意味
人には生まれた年の干支によって《守り本尊》という仏様が決まっています。
仏様を表す梵字が入ったものを身に着けると、様々な災いから身を守って幸せに導いてくれると云われています。
また、それぞれの干支には《裏干支》という干支があり、両方の干支の梵字を身に着けるとさらに強力な守護が得られるとされています。
子(ねずみ)年の梵字
◆キリーク
◆千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)を表す梵字
《戌年・亥年の守り本尊 阿弥陀如来と同じ梵字です》
◆裏干支は午(うま)年
千手観音は六観音の一つに数えられ、餓鬼道に迷う者を救うとされています。
千本の手を持つ観音様でそれぞれのてのひらに目があります。
たくさんの手と様々な持物があるのも、漏れることなく多くの人々に救いの手を差し伸べてくれます。
そして、あなたに今必要な物は何かを考え、手に持つたくさんの法具からそれぞれに合う方法で教え導いてくれるといわれています。
福を与えて苦しみや病を取り除き、災難除け・恋愛成就・夫婦円満 etc…様々な願いを叶えてくれるとされています。
ご真言 / オンバザラタラマキリク
功徳 / 除災・除病・敬愛
別称 / 蓮華王《観音の中の王》
丑(うし)年・寅(とら)年の梵字
◆タラーク
◆虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を表す梵字
◆裏干支は未(ひつじ)年・申(さる)年
虚空蔵とは《無限の蔵》という意味があります。
この蔵には智慧と福徳が納められており、この蔵の中から自在に取り出して衆生の願いを叶えてくださいます。
人並外れた記憶力を持っていたとされる空海は、青年時代に虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱える修行《虚空蔵求聞持法》をしていると、虚空蔵菩薩の化身である明けの明星が口に飛び込んできたと伝えられています。
よってこの修行をすると、無限の記憶力を得ることが出来るとされています。
学問成就(特に暗記や知識を必要とする分野)の御守りとしてもおすすめです。
持っている如意宝珠は”福徳”を顕し、剣は”智慧”を顕しています。
虚空蔵菩薩は持っている如意宝珠と剣で衆生を無限の智慧で救ってくださいます。
ご真言 / ノウボウ アキャシャギャラバヤ オンアリキャマリボリソワカ
功徳 / 智慧・記憶力・所願成就
別称 / 如意金剛
まとめ
梵字と守護本尊について少し詳しくお話させていただきました。
御守りにとても適していることがご理解頂けたかと思います。
自分の干支の守護本尊だけではなく、得たいご利益に合わせて御守りとして持っていても問題はありません。
あなたに必要な梵字を探してください。
伝えたいことが多くあり、二つに分かれてしまいました。
自分の干支がまだ記載されていないという方は気になるかと思いますが、次の更新までお待ちいただけると幸いです。
干支の梵字の紹介の後は《ご真言》についてもお話ししたいと思っています。
唱えることでご利益を得られるご真言ですが、大きな声で唱えればよいという訳ではありません。
唱え方についても記載したいと思っていますので楽しみに待っていてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
atelier*kiri* 嘉織
天之御中主様いつもお助け頂きましてありがとうございます❁
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